2012年に女性限定フルマラソン大会としてリニューアルした「名古屋国際女子マラソン」。
名古屋ウィメンズマラソンと名称を変えて以降は、年々参加者が増え続け世界最大の女子マラソン大会としてギネス世界記録にも登録されています。

何故そこまで人気なのでしょうか? 名古屋ウィメンズマラソンが白熱する理由について紹介します。
エントリー数が増えますます盛り上がる大会
第1回大会のエントリー数は15,000人でしたが、その後定員は改定されて2018年大会では21,915人が参加する大規模レースとなりました。
エントリーの方法は全部で6種類あり、
一般が6,000人、チャリティが3,000人、宿泊付きが4,000人、チャレンジ枠が5,000人、ハートサポートランナーが1,000人、海外からの参加者を3,000人と設定しています。

これだけ参加枠が多くても抽選になることがあり、レースの人気を物語るのに十分な状況と言えます。
平坦で走りやすいコースが初心者にも好評
名古屋ウィメンズマラソンのコースは、ほかの大会に比べてアップダウンが少なく、完走者が多いためフルマラソン初体験のランナーでも取り組みやすい大会です。

国際陸上競技連盟認定のゴールドラベルの格付けでもあり、世界が認めるコース設定です。
2018年大会の完走率は96.5%。日本国内のフルマラソン大会の完走率平均が91%程度なので、これはかなり高い数値と言えます。

名古屋ドームをスタートして名古屋城などの観光名所を通過する経路は、景観を楽しむ点でも魅力の1つとなっています。
視覚からの刺激もレースを飽きさせない理由でしょう。そのためより初心者が無理なく走り抜けられる要因になっているのです。

制限時間6時間30分も参加者を増やすきっかけに
本来は完走の制限時間が7時間に設定されていますが、交通規制の関係から正確には6時間30分です。
制限時間7時間というのは、全国のほかのフルマラソン大会を比較して、長いといえるでしょう。エリートの制限タイムが3時間~4時間、一般参加の制限タイムは5~6時間に規定されていることが多いからです。
このようにゆったりとした大会運営のため、フルマラソンに初挑戦するランナーにとってやさしい大会になっています。

この点も参加者を増やし、大会を盛り上げる要因の1つなのです。より走りやすい大会にする工夫と言えますね。
参加賞もランナーをひきつける魅力
名古屋ウィメンズマラソンの代名詞ともいえるのが、完走者全員に参加賞として贈られるティファニーのペンダントです。
いわずと知れた世界的ジュエラーのアクセサリーなので、女子力を上げてくれることは請け合いです。
デザインも日本を意識したものになっていて、シンプルな中に華やかさの生きた独特の風合いがあります。
完走者にはこのほかにチャリティTシャツも贈られるのですが、デザインをニューバランスが担当しています。
こちらも毎年おしゃれだと評判で、女性ランナーにとって一種のステイタスシンボルにもなっているのです。

完走できなかったランナーに対しても、参加賞としてメナードの化粧品が用意されています。これは本大会オリジナルパッケージで、ランニング後の肌ケア用品として好評のようです。
エスコート役の男性も大会を盛り上げる
完走後に待っている大会のクライマックスが、「ブルーボックス」の贈呈です。
ここでは、タキシードを着用した男性が、ランナー1人1人に直接手渡しでティファニーのペンダントの入った青い小箱を届けてくれます。
この女性目線のパフォーマンスが大会に華を添える一因となっていて、参加者はちょっとしたお姫様気分を味わえます。
マラソンが苦しい大変なもの、敷居の高いものというイメージを払拭しているのです。

ニューヒロインとしてデビューのチャンスも
白熱した大会になるのは、世界レベルの実力を持ったランナーも多く参加するからです。
初心者としての一般参加者だけでなく、上級者や特別枠のエリートも大勢エントリーしています。最前線はハイレベルなレース展開が繰り広げられることでしょう。
走りやすいコースなので、好タイムを狙う上位ランナーにとってはランクアップへの絶好のチャンスです。
女子マラソン日本代表選考にも認定されているレースであり、ここで結果を出せば世界への挑戦が見えてきます。
実際に2017年大会ではスズキの安藤友香選手がリオオリンピック銀メダリスト、バーレーンのキルワ選手とわずか19秒差の2位として大健闘を見せました。
【#名古屋ウィメンズマラソン】
安藤友香選手(スズキ浜松AC)が、2時間21分36秒で、ロンドン世界選手権女子マラソン日本代表内定!#マラソン#陸上 pic.twitter.com/oQ2Mcxt1gh— JAAF(日本陸上競技連盟) (@jaaf_official) 2017年3月12日
学生ランナーもここで頭角を現し、来る2020年東京オリンピックへの切符を掴めるかもしれません。
女性が輝く大会
定員が多いこと、走りやすいコースであること、そして制限時間が長めに設定されていること、こうした条件がフルマラソンの敷居を下げて参加者を増やす要因になっていましたね。
フルマラソン初体験でも完走できる人もいるほどです。

さらに豪華な参加得点が、「がんばって走るぞ!」というモチベーションを維持させてくれます。ティファニーのアクセサリーは、女性なら1つは持っておきたいあこがれのアイテムですから。
フルマラソン完走という実績は次の大会への礎にもなりますし、ルーキーがヒロインになるチャンスでもあります。世界陸上やオリンピックを目指す若い選手の登竜門にもなりえます。
さらにチャリティも開催されていて、女性としての高い意識を養ってくれます。
参加しやすいのにハイレベル、ハイクオリティ。これが名古屋ウィメンズマラソンを盛り上げている理由なのです。
最後に:大会前の持ち物チェック!

必需品からあると便利な物まで一覧にしたので、大会前には必ず確認して下さいね!
絶対に必要なモノ・必需品
・シューズ
・シャツ
・パンツ
・着替え(パンツ、シャツ、タオル)
・靴下
・ゼッケン、受付用はがき、抽選券などレース参加に必要な証
・スマホ
この辺りは無いとレースに出れない、間違いなく困るアイテムです。必ずバッグに入れましょう!
★おすすめアイテム


あると便利な物(基本)
・タイツ
・キャップ、帽子
・サングラス
・サポーター
・ウィンドブレーカー
・ネックウォーマー(冬のみ)
・アームウォーマー(冬のみ)
・グローブ(冬のみ)
★おすすめアイテム
ランニングタイツは、ワコールのCW-Xが人気です。累計100万枚以上売れた商品なのでかなりおすすめです。
サングラスも日中のレースでは必需品です。日差しが強い日のためにも持っておくことをオススメします。

あると便利な物(小物)
・GPS時計
・スマホアームバンド
・リストバンド
・髪留め、ヘアバンド
・ポーチ、バッグ
・サプリメント、ゼリー、塩熱飴
・ゼッケン止め
・乳首保護シール(ニップレス)
細かいアイテムですが、ニップレスやゼッケン止めはあると意外に便利です。

★おすすめアイテム
GPS付時計ならやっぱりガーミンが一番安定していると思います。

バッグ・ポーチを持たない方はスマホ用のアームバンドが便利です。大会だけでなくて、トレーニング時にも役立ちます。
ちょっとお高いですが、性能の良いポーチが欲しい方、買い替えたい方はサロモンのポーチがおすすめです。
デザインもスタイリッシュなので使いやすいですよ。
あると役に立つもの
・レジャーシート
・絆創膏、爪切り
・ポケットティッシュ
・ゴミ袋
・雨がっぱ
・交通系電子マネー(要!事前チャージ)
・ワセリン
・ホッカイロ
・充電器、モバイルバッテリー
★おすすめアイテム
Tシャツ、下着、パンツなどの衣服と皮膚との摩擦で起こる痛みや靴擦れ等の防止としてワセリンはあると非常に便利です。
こちらのピュアスキンジェリーがおすすめで、値段も手ごろで使いやすい一品です。
また、忘れがちですが長丁場なのでモバイルバッテリーもあると便利です。

iPhone・androidともに対応しているこちらのモデルを持っていれば、複数人で参加する場合も心強いですよ。
もう準備は万全ですか?本番では忘れ物などしない様に気を付けて、最高のレースにしてきてくださいね!
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