全国のランニング愛好家の間では、「旅ラン」が静かなブームです。それは、旅をしながら、旅先や出張先でぷらっと個人で街中を走ることです。
私も旅ランが大好きで、道内、道外、海外でたびたび旅ランを楽しんでいます。
旅先の知らない街をゆったり走ることで、その街の景色や町並みなどが、自分の脚で移動するからこそ見えてくる景色や感じる匂いが旅ランの魅力です。
そして、ランニング後の料理がおいしいのも見逃せません。
さて、今回は、福岡のおすすめランニングコースをご紹介したいと思います。私が昨年10月に福岡市を旅ランした時のことをもとに説明いたします。
大濠公園(1周2.0㎞)
大濠公園は博多駅から西へ約4㎞に位置しています。
この公園はその昔、福岡城の外堀だった場所を昭和初期に市民の憩いの場として造られました。
池の周りを走るコースは、1周2㎞で、景色も良く、走路の幅も広く視界も良く高低差ゼロでフラットなコースです。
ランニング用に柔らかいゴムチップを舗装や距離表示等が整備され、ジョギングやウォーキングの場として市民に親しまれています。
地元実業団チームや強豪高校といったエリートランナーも時々練習を行っています。
トイレや、自販機も揃っていますし、北側には駐車場(2時間210円)も完備されています。
舞鶴公園(1周1.6㎞)
大濠公園の東側に位置し、福岡国際マラソンの舞台となっている平和台陸上競技場が隣接しています。
天神に近くオフィス街にも近いことから、昼休みや夕方には大濠公園同様に多くのランナーが集まってきます。
大濠公園のようにはっきりとした周回コースではなく、ランナーそれぞれが自分のコースを作って走っています。
枝分かれした道が多く、初めての人は多少迷うかもしれませんが、迷路っぽくて楽しめる要素もあります。
公園全体はおおむね平坦で未舗装道路もけっこうあります。
公園内は、木陰の下となるところが多いので、日差しを避けたい夏場の走りにはおすすめです。
シーサイドももち海浜公園(往復13.2㎞)
地元の方から「ぜひ、走ってみて、素晴らしいよ!」との推奨をもらい走ってきました。
アップダウンのないフラットなコースで往復すると全行程13㎞あります。
長距離コースですが信号機がなく福岡市内では珍しいそうです。
この海浜公園は埋め立て造成された人工海岸で、都会の雑踏から隔離された砂浜にはのんびりとした雰囲気が漂っています。
遊歩道も広く、夏場は多少暑いとは思いますが、思いっきり夏気分を味わえるシーサイドコースです。
ただし、海岸沿いを走るため風の強い冬型の天気の時はちょっと辛いかもしれません。
大濠・舞鶴公園→西公園→ホークスタウン→シーサイドももち海浜公園(片道約17㎞)
私が昨年、実際走ったコースです。
天神にあるホテルから大濠公園まで約2㎞を走っていき、大濠・舞鶴公園を1時間ほど走りました。
そこから、海岸にむかって古い町並みほ走ると西公園があります。
公園内の光雲神社で参拝し、走って30分ほどのホークスタウンに行きました。
福岡ヤフオクドームあたりをブラブラと走って、海岸に降りていくとシーサイドももち海浜公園があります。
博多湾からの暖かな風を感じながら、対岸には能古島や志賀島の島影を見ながら走るコースは、旅ランの醍醐味を十分に味わうことができました。