びわ湖毎日マラソンは、日本陸上連盟が主催する男子マラソン大会です。
国際的なマラソン、ロードレースを統括しているAIMSの認定コースであり、オリンピック、世界陸上、アジア大会の最終選考になる重要な大会です。
そのため、出場者はハイレベルな選手が多く、厳しい展開となることが予測されます。一方で大津市の名所をもうらしており、史跡を通りながら駆け抜ける特徴があります。
東京オリンピックの選考とも大きく関わってくる重要なびわ湖毎日マラソン。コースの攻略方法を紹介します。
世界大会への切符をかけた重要な大会、びわ湖毎日マラソン
びわ湖毎日マラソンは一般参加も受け付けているものの、世界大会への選考という重要な目的も持っているためレースはハイレベルです。
東京マラソン、福岡国際マラソンと3大会持ち回りで、男子マラソンの日本選手権としても開催される点も見逃せません。

参加資格も厳しく、気軽にエントリーできる大会ではありませんが、概要を見ていきましょう。
日本の代表を選ぶため厳しい参加資格
参加資格は、日本陸連の登録競技者であり、満19歳以上の男性であること。また2016年以降に以下の記録を出していなくてはなりません。
- マラソンのタイムが2時間30分以内であること
- ハーフマラソンのタイムが1時間10分以内であること
- 30キロのタイムが1時間40分以内であること
- 20キロのタイムが1時間5分以内であること
- 10000メートルのタイムが31分以内であること

レース打ち切りに関するタイムの規定
交通規制の問題から、各ポイントの通過限界タイムが決まっています。
- 15キロ地点…52分経過したら競技を打ち切り
- 20キロ地点…1時間10分を経過したら競技打ち切り
- 30キロ地点…1時間48分経過で競技を打ち切り
- 40キロ地点…2時間30分以内に通過すること

エントリーの方法と参加料金
上記の参加資格を満たしている場合に、大会ホームページからダウンロードできる申し込み書に必要事項を記入して、以下の住所に郵送します。
〒530-8251
大阪市北区梅田3丁目4番5号 びわ湖毎日マラソン大会事務局
参加料金は1人5,000円です。郵便振込みか現金書留で送金します。郵便振込みの場合の振込み先は以下になります。
口座番号 0090-7-254790
加入者名 毎日新聞社

びわ湖毎日マラソンコース紹介
皇子山陵陸上競技場が発着地点になります。
スタートから北方向に緩やかなカーブのある道を走りますが、柳が崎交差点で大きく南に方向転換します。
その後びわ湖に沿って南に向かい、松原町交差点が10キロ地点です。15キロ地点の南郷水産センターで再び北に向けてコースを大きく転換し、そのまま20キロ地点を過ぎて新瀬田浄水場付近を折り返します。
南に向かって下り、再び南郷水産センターから北へと方向転換をして石山寺付近で30キロを迎えます。
あとはレース序盤のコースを引き返し、40キロ地点の柳が崎交差点の40キロ地点を過ぎれば、スタート地点である皇子山陵陸上競技場まで駆け抜けます。
コースの特徴
全体的になだらかな直線がつづきますが、計4回の方向転換ポイントでスピードを落とさないことが重要になりそうです。
高低差はあまりありませんが、スタート付近の大津京駅前、参道二本松、琵琶湖疏水付近では軽いアップダウンを繰り返します。
平津峠がスタート地点から約6メートルの高低差となっており、ここがコースの最大高度です。急なのぼりと下りが待っていますから、もっともハードなポイントといえるでしょう。
規定タイムをクリアして完走するには
びわ湖毎日マラソンは、比較的走りやすいコースなので記録も出やすいのが特徴です。
しかし大きな湖の近くを走ることから、風向きが選手を苦しめる要因になるでしょう。特に、3回目の方向転換を終えてから比良山付近で向かい風となり、ここで体力を失わないことが完走の分水嶺となります。
ハイペースな展開必至!自分のタイムを把握して参加を
びわ湖毎日マラソンは、世界水準の選手も集まる大会であることから序盤からハイペースなレースになることが予測されます。
ここで先頭を意識しすぎてオーバーペースにならず、自分のベストタイムで走り続けられるように伸張にペース配分を考えておくことが必要になります。
そこで日常的に自分の「適正タイム」を把握しておくようにしましょう。単純に考えれば、完走目標タイムをキロで割ったものが自分のペースになります。
ですがコースの特徴によってはそのペースを必ず維持できるとは限りません。後半になれば体力も落ちますし、給水などでタイムロスをする可能性もあるのです。
日常の練習では、5キロを意気が上がらないペースで快走できるタイムを計っておくようにしましょう。5キロのベストタイムとは、全力のタイムではなく、体が疲労せず走り抜けられるものと考えます。
このペースを知っておけば、ハイスピードになる先頭選手に惑わされず、自分の適性タイムで完走することができるでしょう。
上級者向けレース。自分の実力を知るチャンス!
エントリーに厳しい基準が設定されていることから、上級者向けのレースです。
そのため、フルマラソンの経験があるランナーの方は自分の実力を知る大きなチャンスになります。走りやすいコース設定であることからも、実力を存分に発揮できるでしょう。
過去にも市民ランナーからプロランナーになった川内優輝選手の例があります。協賛や実業団所属でなくても結果を出して、国際大会への切符を手にできるかもしれません。
マラソンを何度か完走し、さらに上のレースへレベルアップしたい方は、是非トライしてみてください。

歴史ある大会で自分の限界にトライ!
びわ湖毎日マラソンは日本でもっとも古くから続いているマラソン大会です。
一般向けの大会ではなく、世界大会の選考を兼ねたハイレベルのレースと考えておいてください。この大会で確かな結果が出せれば、自分がどの程度走りこめるのかが分かるでしょう。
湖沿いに景色を楽しみながらのマラソン。ほかの選手について行こうとするのではなく、自分の適性タイムで走りきることがポイントです。
最後に:大会前の持ち物チェック!

必需品からあると便利な物まで一覧にしたので、大会前には必ず確認して下さいね!
絶対に必要なモノ・必需品
・シューズ
・シャツ
・パンツ
・着替え(パンツ、シャツ、タオル)
・靴下
・ゼッケン、受付用はがき、抽選券などレース参加に必要な証
・スマホ
この辺りは無いとレースに出れない、間違いなく困るアイテムです。必ずバッグに入れましょう!
★おすすめアイテム


あると便利な物(基本)
・タイツ
・キャップ、帽子
・サングラス
・サポーター
・ウィンドブレーカー
・ネックウォーマー(冬のみ)
・アームウォーマー(冬のみ)
・グローブ(冬のみ)
★おすすめアイテム
ランニングタイツは、ワコールのCW-Xが人気です。累計100万枚以上売れた商品なのでかなりおすすめです。
サングラスも日中のレースでは必需品です。日差しが強い日のためにも持っておくことをオススメします。

あると便利な物(小物)
・GPS時計
・スマホアームバンド
・リストバンド
・髪留め、ヘアバンド
・ポーチ、バッグ
・サプリメント、ゼリー、塩熱飴
・ゼッケン止め
・乳首保護シール(ニップレス)
細かいアイテムですが、ニップレスやゼッケン止めはあると意外に便利です。

★おすすめアイテム
GPS付時計ならやっぱりガーミンが一番安定していると思います。

バッグ・ポーチを持たない方はスマホ用のアームバンドが便利です。大会だけでなくて、トレーニング時にも役立ちます。
ちょっとお高いですが、性能の良いポーチが欲しい方、買い替えたい方はサロモンのポーチがおすすめです。
デザインもスタイリッシュなので使いやすいですよ。
あると役に立つもの
・レジャーシート
・絆創膏、爪切り
・ポケットティッシュ
・ゴミ袋
・雨がっぱ
・交通系電子マネー(要!事前チャージ)
・ワセリン
・ホッカイロ
・充電器、モバイルバッテリー
★おすすめアイテム
Tシャツ、下着、パンツなどの衣服と皮膚との摩擦で起こる痛みや靴擦れ等の防止としてワセリンはあると非常に便利です。
こちらのピュアスキンジェリーがおすすめで、値段も手ごろで使いやすい一品です。
また、忘れがちですが長丁場なのでモバイルバッテリーもあると便利です。

iPhone・androidともに対応しているこちらのモデルを持っていれば、複数人で参加する場合も心強いですよ。
もう準備は万全ですか?本番では忘れ物などしない様に気を付けて、最高のレースにしてきてくださいね!
大会の待ち時間などの、時間つぶしにおすすめ『耳で聞く読書』