ウルトラマラソンのメッカ(発祥の地・憧れの地)と言えばサロマ湖です。
今年もまた、サロマ湖ウルトラマラソンのシーズンがやってまいります。
6月26日(日)には、サロマに憧れるランナーのみなさんが、全国各地からオホーツクの地に集まってきます。
1月に行われたエントリーは、今年もまたクリック合戦の様相を呈して,1時間足らずで3,550名の応募枠に達していました。
サロマを完走するためには、まずエントリーからと言われるように、このクリック合戦に勝利することが第一条件になります。
私も、今年はめでたくエントリーすることができましたので、サロマ湖ウルトラマラソン2016の 攻略ポイントを説明します。
サロマ湖ウルトラマラソン2016のコース攻略ポイント
サロマ湖ウルトラマラソンは、オホーツク国道-サロマ湖-ワッカ原生花園を走るコースです。
スタートから三里番屋を折り返し30㎞地点までは、平坦なコースです。
しかし、独特な雰囲気に気分が高揚し、ベースアップしてしまいます。
前半のオーバーペースは後半の命取りになりますので注意が必要です。
エネルギーロスしないためにもイーブンペースで走ることが大事です。
サロマのコースは、他のウルトラマラソンのコースと比べてアップダウンの少ないコースですが、30~40㎞、50~60㎞は登り下りがあります。
特に、50~60㎞は高低差が大きい坂が2箇所あり、中間点を過ぎ疲労度が増したランナーにとっては厳しい区間となります。
水やドリンク類の補給はもちろん、飴やバナナなどの補給食をしっかり摂りながら、中間の難所を凌ぐことが鍵になります。
55kmのホテルグランディア前にはレストステーションが設置されています。ここには、おにぎりがおいてありますし、スタート会場で預けた荷物を受け取り、Tシャツやシューズを着替え、心身ともにリフレッシュして後半へ向かうことができます。
でも、休み過ぎてかえって体が動かなくなることもあるので注意が必要です。
80kmからはワッカ原生花園の折り返しになります。
オレンジ色のエゾユリが咲き乱れるサロマのコースで最も美しいポイントであり、最も苦しい場所です。
常呂町のゴールを目指し行きかうランナーがお互いを励ましあう、コースのハイライト&クライマックスになります。
制限時間がぎりぎりになるランナーの場合は、関門時間を頭に入れておかなければなりません。
関門時間は次のようになっています。50kmと60kmあたりの設定が厳しくなっています。
1キロ7分30秒以上のペースを維持することが関門通過の条件になります。
根性よりも目標タイムとペース設定
100kmを走り切るにはもちろん根性が必要な時もありますが、根性だけで完走できる距離ではありません。
自分の力量に応じた目標タイムとペース設定が重要になります。
私の場合は、フルマラソンのタイムが4時間ですので、目標タイムはその約3倍の12時間~12時間30分においています。
サロマの制限時間は13時間ですので、ぎりぎりゴールできれば良いと思っています。
目標タイムが決まったらペース設定ですが、私は7分~7分30秒/kmを維持していくペースになります。
計算上はこのペースですが、走ってみて遅いなと感じた場合は、身体の動きに任せることも大切だと思います。
遅いペースを無理して維持していて、かえって疲れる場合があります。
その日のコンディションにもよりますが、身体が感じる丁度良いペースで走ろうと思っています。
エネルギー補給の重要性
最高気温にばらつきがあるのがサロマ湖ウルトラマラソンの特有の現象です。
当たり前のことですが、最高気温が高くなれば完走率は低くなります。
気象条件は運を天に任せるしかありません。
しかし、どんな気象条件でもしっかりと走り切れるエネルギー補給対策は大切なことです。
ウルトラマラソンを完走するには、およそ5,000~6,000kcalのエネルギーを消費します。
途中のエイドステーションを利用しながら、私は次のようにエネルギー補給を考えています。
固形よりもゼリー状で補給
胃の負担を考え、消化吸収に優れるゼリー状のエネルギージェルを携帯します。
55km地点のレストステーションにもゼリー状のエネルギージェルを用意します。
クエン酸とアミノ酸
これまでの経験上、ランニングパーフォーマンスを維持するために、クエン酸とアミノ酸が効果的と思っています。
クエン酸は、エイドステーションのレモンやオレンジを食べ、アミノ酸はサプリメント(BCAAサプリ)を携帯します。
両方とも、筋肉疲労を軽減し、脚が長持ちすると、私は信じています。
水分補給
暑くなった時の水分補給は、身体に水をかけて冷やすことは効果的ですが、水分のがぶ飲みはしないように気をつけています。
お腹がチャプチャプでは長時間走ることができません。
とにかくワッカまで ワッカがあるから完走できる
ウルトラランナーのみなさんは、ワッカ原生花園に入ったら力が湧き出ると言います。
残り20kmもあるのですが、行き交うランナー同士が励ましあったり、ゴールする姿がイメージできたり、とにかくワッカまでたどり着くことが完走につながります。
私も、ワッカ原生花園を走り切り、感動のゴールを目指したいと思っています。
サロマ湖ウルトラマラソン2016に向けた練習方法について
フルマラソンのトレーニング法はいろいろ紹介されていますが、ウルトラマラソンに関しては少ないと思います。
ここでは、ウルトラマラソンの効果的なトレーニング法を3つ紹介します。
1.体幹を鍛えて、無理のないフォームで走る
疲れても安定したフォームで走れることが完走のポイントになります。脚力と体幹の筋力を鍛えて、身体に負担のかからないフォームを手に入れることが必要です。
2.練習頻度より1回の距離を長くする
ウルトラマラソンは、1回で走る距離がフルマラソンの倍以上です。月間の距離はさほど当てにならないと思います。毎日10kmを10日走るより、30km走を3日のほうが効果的です。完走できるか否かの見極めをするためにも、本番前に60km~70km走にチャレンジしておくと良いと思います。
3.100km分割走でレースを疑似体験する
100kmを3日間で分割して走るトレーニングをおすすめします。土曜日40km、日曜日30km、月曜日30kmという具合に、3日間で蓄積していく足の疲労に耐えながら100kmを身体に体験させることが目的です。このトレーニングは、サロマを完走している多くのベテランランナーたちも取り入れています。地道なトレーニングなくして100kmの時間内完走はありえません。超長距離に対応できる身体づくりが大切です。
本番に向けて調子を整えて完走を目指しましょう!
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