北海道のランナーにとっては年に一度の真夏の祭典、それが北海道マラソンです。
北海道マラソンは1987年にわずか439人のエントリーで始まりましたが、2016年大会では20,000人規模の大会へと成長し、今年は第33回を迎えます。
さて今回は、北海道マラソン2019のコース攻略について説明します。
大会の概要
正式名称:北海道マラソン2019(英文名:Hokkaido Marathon 2019)
開催日時:平成31年(2019年)8月25日(日)9:00スタート
種目:フルマラソン、ファンラン
(それぞれ申告タイム毎にブロック順に整列し、ファンランはフルマラソンの後ろから同時スタート。)
※当日エントリーはないので、注意してください。
参加料金:フルマラソン11,000円、ファンラン5,000円
(支払方法によって別途料金がかかります)
募集人数
フルマラソン16,600人(先着インターネット申し込み)
ファンラン3,000人(応募多数の場合は抽選)
フルマラソンコースの説明
コースは、大通公園をスタートして駅前通りをすすきのへ向かい、創成トンネルを抜けて石山通り・新川通り、北海道大学構内、道庁本庁舎前を通って大通公園西8丁目にゴールします。
駅前通りは片側6車線の大きな通りを走ります。
10km手前の創成トンネルは約1kmの長さがあります。
現在のコースは2012年大会から採用されているコースです。
それまでは、スタート地点が中島公園でしたが、札幌市のシンボルである大通公園に移しています。
また、夏の暑さを考慮し、スタート時間をこれまでの正午12時から9時に変更しています。
関門打ち切りポイント | 閉鎖時刻 | 制限時間 |
---|---|---|
1.2km | 9:30 | 30分 |
5km | 9:55 | 55分 |
8.1km | 10:15 | 1時間15分 |
10km | 10:30 | 1時間30分 |
13.2km | 10:51 | 1時間51分 |
15km | 11:03 | 2時間03分 |
20km | 11:36 | 2時間36分 |
25km | 12:09 | 3時間09分 |
28.2km | 12:28 | 3時間28分 |
30km | 12:42 | 3時間42分 |
35km | 13:15 | 4時間15分 |
40km | 13:50 | 4時間50分 |
41.6km | 14:05 | 5時間05分 |
給水所は17ヵ所あり、スポンジやスポーツドリンクもあります。
コース攻略法
北海道マラソンは、日本で唯一、夏に行われるフルマラソン大会です。
札幌市の8月の平均気温は16℃~24℃ですが、北海道マラソンの日は暑くなる日が多いです。
私もこれまで3回走りましたが、3回とも正午の気温は27℃~29℃でした。
制限時間も5時間と夏のマラソンの割には厳しい時間で、完走率が例年70~80%となっています。
私の経験と、他のランナーたちの感想を参考にして、コース攻略法は次のようになります。
・キャップにサングラスは必須のアイテムです。
給水所は混みあいますがこまめに給水して、脱水症状には十分気をつけて下さい。
20kmを過ぎたあたりから、ふくらはぎに痙攣をよく起こします。
足の痙攣は、カリウム等の電解質不足なので塩飴やスポーツドリンク、BCAAサプリで解消しています。
・暑さでバテそうな時は、給水所で水をかけてくれるので、体に水をかけてもらうと楽になります。
また、沿道の応援の方がホースで水をかけてくれる時もあるので利用すると良いと思います。

また、アップダウンもほとんど感じられず、交通規制も行き届いているので、15kmまではスムーズに走れます。しかし、ペースは抑え気味に入って下さい。中盤、一気にバテます。
・北海道マラソンの一番の攻略ポイントは「新川通」を走りきることです。
新川通は、18km過ぎにある、15km程度の直線往復の道です。
それまではビルの日陰や木陰の場所がけっこうありますが、新川通は日を遮るものがありません。

この新川通で歩き始めてしまうと関門制限時間にひっかかる可能性が高まります。
反対車線には、折り返してきたエリートランナーを見ることができますし、沿道の応援もいっぱいあります。
とにかく新川通を抜ければゴールまで7kmです。歩くようなスピードでも良いので走り続けて下さい。
・37km地点から3kmほど北海道大学の構内を走ります。
構内は学生の応援もあり、日陰もありますが、残念なことに給水所がありません。
大学側の規則とのことです。終盤のきついところで給水できないのはきついものがあります。
私はランニング仲間に頼んで、構内でドリンクをもらっていますが、小銭を持って走り構内に入る前に自販機で買うのも一つの方法です。
・ 給食には炭水化物がないので、エネルギー切れが心配な方は、エネルギージェルを持参した方が良いです。
私の場合ですと、北海道マラソンでは自己ベストタイムを30~40分下回ります。
それでも、時間内に完走できた時の達成感や満足感は、過酷な北海道マラソンだから味わうことができます。
2018年大会参加者の声
初の道マラフル参加 無事自己ベストでゴール出来ました。
私設エイドのスイカとコーラに救われ、ボランティアの方々最高です!
#北海道マラソン#私設エイド最高#ボランティア最高 pic.twitter.com/nB2PoqMMGH— kazy (@BskyKazy) August 26, 2018

コンサドーレのユニフォーム着てたので、めっちゃ沿道から応援してもらって、最後の一歩が出る感じで本当にありがたかった。
あと、エアーサロンパスやコールドスプレー貸してもらったり、コーラ飲ましてもらったり、沿道の方々には感謝しかない!#北海道マラソン #コンサドーレ
— べるごみさん (@bergomi212) August 26, 2018

札幌視覚支援学校の方が、北海道マラソンの後に無料でマッサージしてくれました。気持ちよくて!!サイコー!!でした。そこでもマッサージしてくれるらしくて問い合わせしたいくらいです。とっても上手だったー。ありがとうございます。#北海道マラソン#マッサージ#めちゃ気持ちよかった
— みちぽこ (@michipokoly) August 26, 2018

最後に
北海道マラソンは、暑さと制限時間が厳しいので、夏場にある程度走りこんだランナーの方たちが挑戦する大会です。

北海道マラソンの前におさえておきたい記事
マラソンは腕振りが重要!終盤まで効果のある正しい方法とは?
マラソンで疲れない走り方とは?体幹と呼吸を意識せよ!
マラソン完走のコツは柔軟な考え方を持つことである!
マラソンで30kmの壁を乗り越える方法!ポイントはエネルギーを溜め込むこと!
マラソンの前日と当日の食事は何時に何を食べるべきか?
最後に:大会前の持ち物チェック!

必需品からあると便利な物まで一覧にしたので、大会前には必ず確認して下さいね!
絶対に必要なモノ・必需品
・シューズ
・シャツ
・パンツ
・着替え(パンツ、シャツ、タオル)
・靴下
・ゼッケン、受付用はがき、抽選券などレース参加に必要な証
・スマホ
この辺りは無いとレースに出れない、間違いなく困るアイテムです。必ずバッグに入れましょう!
★おすすめアイテム


あると便利な物(基本)
・タイツ
・キャップ、帽子
・サングラス
・サポーター
・ウィンドブレーカー
・ネックウォーマー(冬のみ)
・アームウォーマー(冬のみ)
・グローブ(冬のみ)
★おすすめアイテム
ランニングタイツは、ワコールのCW-Xが人気です。累計100万枚以上売れた商品なのでかなりおすすめです。
サングラスも日中のレースでは必需品です。日差しが強い日のためにも持っておくことをオススメします。

あると便利な物(小物)
・GPS時計
・スマホアームバンド
・リストバンド
・髪留め、ヘアバンド
・ポーチ、バッグ
・サプリメント、ゼリー、塩熱飴
・ゼッケン止め
・乳首保護シール(ニップレス)
細かいアイテムですが、ニップレスやゼッケン止めはあると意外に便利です。

★おすすめアイテム
GPS付時計ならやっぱりガーミンが一番安定していると思います。

バッグ・ポーチを持たない方はスマホ用のアームバンドが便利です。大会だけでなくて、トレーニング時にも役立ちます。
ちょっとお高いですが、性能の良いポーチが欲しい方、買い替えたい方はサロモンのポーチがおすすめです。
デザインもスタイリッシュなので使いやすいですよ。
あると役に立つもの
・レジャーシート
・絆創膏、爪切り
・ポケットティッシュ
・ゴミ袋
・雨がっぱ
・交通系電子マネー(要!事前チャージ)
・ワセリン
・ホッカイロ
・充電器、モバイルバッテリー
★おすすめアイテム
Tシャツ、下着、パンツなどの衣服と皮膚との摩擦で起こる痛みや靴擦れ等の防止としてワセリンはあると非常に便利です。
こちらのピュアスキンジェリーがおすすめで、値段も手ごろで使いやすい一品です。
また、忘れがちですが長丁場なのでモバイルバッテリーもあると便利です。

iPhone・androidともに対応しているこちらのモデルを持っていれば、複数人で参加する場合も心強いですよ。
もう準備は万全ですか?本番では忘れ物などしない様に気を付けて、最高のレースにしてきてくださいね!
大会の待ち時間などの、時間つぶしにおすすめ『耳で聞く読書』